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2024年版 インターネット詐欺リポート

2024年はサポート詐欺が急増、前年比2.6倍に増加

インターネット詐欺リポートは詐欺ウォール®の検知エンジンを強化するために調査・収集しているインターネット詐欺サイトを分析したレポートです。今回のインターネット詐欺リポートは、2024年の傾向をまとめたレポートとなります。

2024年はサポート詐欺が急増、前年比2.6倍に

2024年はサポート詐欺が前年比2.6倍に増加しました。

サポート詐欺の手口は様々で、セキュリティソフトからウイルスに感染したなどの偽の画面を表示させる、英語や日本語で警告のアナウンスを流す、Windowsでは全画面表示となり操作がしづらくなるなどの演出で不安をあおります。画面に記載されたサポート窓口に連絡をすると、サポート代金として金銭を要求されたり、悪意のあるソフトをインストールさせられたりします。またアダルトサイトに設置されているケースも多く、被害にあっても相談しづらい、恥ずかしくて周りに言えないといったユーザーの心理状況を悪用した犯罪である可能性が高く注意が必要です。

※画像はフィッシング詐欺サイトのイメージであり、本文内容とは関係ありません。

偽の警告画面に遭遇した際の対応策(Windowsの場合)

警告を無視してブラウザを閉じる。
-「Alt」+「Ctrl」+「Delete」を押して「タスクマネージャー」を起動。現在利用しているブラウザーを選択して「右クリック」→「タスクの終了」の操作を行えば、ブラウザを閉じることができます。

-全画面表示をされて操作ができなくなった際は「Esc」ボタンを押すと全画面表示が解除されます。そこでブラウザやタブを閉じることができます。

偽の警告画面に遭遇した際の対応策(iPhone、Androidの場合)

-下記の方法でブラウザを閉じることができます
iPhoneのSafariでタブを開く/閉じる
https://support.apple.com/ja-jp/guide/iphone/iph489b9313f/ios

Chrome でタブを管理する→タブを閉じる
https://support.google.com/chrome/answer/2391819?hl=ja&co=GENIE.Platform%3DAndroid#zippy=

インターネット詐欺の手口は偽販売サイトが7割以上

インターネット詐欺の手口では2024年は偽販売サイトが7割以上を占めました。偽販売サイトは購入手続きが完了しても商品が発送されない、または粗悪品を送り付ける等の可能性のあるサイトで、「購入したのに商品が送られてこない」「粗悪品が送られてくる」「個人情報を詐取される」といった被害に遭う可能性があります。偽販売サイトはブランド品から日用品など様々な商品のサイトが作成されており、年々報告・収集数は増加しています。

また2022年、2023年と報告数の多かった偽ソフトウエアは報告数が減少しています。

ネット詐欺の手口一覧

偽販売サイト

※画像はフィッシング詐欺サイトのイメージであり、本文内容とは関係ありません。 

2024年フィッシング詐欺カテゴリ

フィッシング詐欺のカテゴリではクレジットカードカテゴリの構成比が31%とトップになっています。前年比約11%増加しており、様々なクレジットカードブランドのフィッシングサイトが登場しています。MasterCardは2023年あまりみられませんでしたが、2024年に入り大きく増加しています。銀行においても大手銀行だけではなく地方銀行のフィッシングサイトも報告数が増えており、様々なエリアの地方銀行のフィッシングサイトが作られています。

フィッシング詐欺カテゴリ一覧

2024年フィッシングサイトブランドランキング

2024年は三菱UFJ銀行が1位となりました。メールなどで認証情報を詐取する手口となります。2022~2023年に1位になっているサイトは単月で急激に報告数が増えてランキング1位となっていますが、2024年は毎月一定の報告があるサイトがランクインしています。

三菱UFJ銀行のフィッシングサイト

※画像はフィッシング詐欺サイトのイメージであり、本文内容とは関係ありません。 

詐欺ウォールの検知数の推移

2024年で詐欺ウォールが検知した詐欺・不正サイトは101,743,401件と前年比で46%増加しています。
違法アップロードサイトや偽販売サイトなどの検知が上昇しています。2025年も同様の傾向が続く可能性もあり注意が必要です。

2024年のまとめと2025年の傾向予測

2024年はサポート詐欺などが大きく増加しており、前年とは違う傾向が出てきています。

またURLの作成方法にも特徴があり、Google翻訳のURLを利用した手口が多く見られました。詐欺サイトをGoogle翻訳にかけて、Google翻訳ドメインのURLを作成し、そこからリダイレクトさせて、詐欺サイトに誘導させる手口で、メールやSMSのフィルタリングを回避するために行っている可能性があります。同様の手口は2025年に入っても多く確認されています。サービス事業者がフィッシングや偽販売サイトの対策を強化するにつれて犯罪者もそこに対応していき、イタチごっこのような状況になる可能性は高く、個人でサイトを確認していくことが非常に重要になります。

またフィッシングも今まで大手銀行を中心にフィッシングサイトが作られていましたが、地方銀行のフィッシングサイトが複数作成されています。前年比で33%増加しており、作られている地方銀行数も12サイトから20サイトと増加しています。大手銀行のセキュリティ対策や啓発により狙いを変えてバラまいている可能性があります。2025年もフィッシングサイトや偽販売サイトが増加する可能性が高いため、注意が必要です。

フィッシング詐欺被害防止のポイント

メールやSMSで案内されたURLが正規のURLか確認する

メールやSMSメッセージ上のリンクはクリックせず、事前に登録しておいたブックマークやウェブ検索で正規サイトへアクセスする。 または、怪しいサイトを診断する無料サービスを利用し事前にURLをチェックする。

個人情報やクレジットカード番号の入力を促すメール・SMSに注意する

クレジットカード会社が個人情報やクレジットカード情報をメール・SMSで問い合わせることはありません。情報入力を求めるメールには対応せず正規サイトを確認してください。

ログインID・パスワードの使い回しを控える

複数のサービスサイトで同じログインID・パスワードを使い回していると、フィッシング詐欺によってログインID・パスワードが詐取された場合、他のサービスサイトの不正利用被害に遭う可能性が高まります。被害を最小限に抑えるためにもログインID・パスワードの使い回しはせず、サービスごとに登録内容を変更し管理を行うようにしましょう。

セキュリティソフトやネット詐欺専用ソフトを導入する

犯罪者の手口は日々巧妙化しており、今まで意識してきた対策が通用しなくなる可能性があります。日々進化するネット犯罪に対抗するにはセキュリティソフトを導入することも必要です。不審なサイトにアクセスした際に注意喚起を行ってくれます。

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